自心と向き合う時には善悪混淆の世界で留まることはおすすめしません。
善悪が固定された世界の先に、清浄なる世界を見るようにするとよいでしょう。
月に雲のかかったような世界を本当に「在る」と考えるだけでは不十分です。
月の世界には水蒸気がないから雲の出来るはずがないといってしまえばそれまでですが、雲がかかっているように見えるときにも、月はまんまるく、一点の曇りもなく皎々と輝いていることに重きを置いてみましょう。
不幸、病気があなたの上に覆いかぶるように見えているときにも、「本当のあなた」は月の円くして輝いている如く、すべてのことが調っているのです。
現象に心を引っかからせてはなりません。
心に曇りをこしらえて、その曇りを透してこの世界を見て、この世界が不幸、災難、病気等が充満していると考えては残念です。
他人の心のことではありません。自心との向き合い方のお話です。
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