心は動力であって、万物は間接または直接に御霊によって動かされているのです。
物質の運動は、過去に宇宙大生命の叡智または諸霊や人間の心によって動かされたる惰力で動いているに過ぎないのです。
その惰力によって動かされている部分が吾々の運命、又は「業の催し」であります。
この運命または「業の催し」に左右せられないようにするには、これに「心の動力」を新たなる方向に加えて、その運動慣性の方向を一変するようにすればよいのです。
心の持ち方で御霊が変化し、自分の運命が変化するという原理が分りましても、実際に心の持ち方を変化しなければ、飯の炊き方を習いながら飯も炊かず、飯も食わずして腹が減っているようなものであります。
先ず真言密教の説く、祈願と供養のある生き方を実践することです。
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